インヴェンション、お勧め・・・

2008.9.14

インヴェンションの楽譜やCD
お勧めを教えてくださいとのメールを2,3頂きましたので
ここにご紹介します。
あくまでも、私の独断と偏見の中での・・・ですが・・・

生徒に何の楽譜を渡すか・・・が、まずは大問題ですね。

ヘンレやウィーンの原典版を渡す
と言うのもひとつの方法だと思います。
ただし、これだと手がかりがまるでないので
校訂版も合せて持ってもらうのがベストだと・・・

校訂版1冊・・・となると・・・
私は、全音の市田儀一郎編です。
後ろに45ページにも渡って解説が書かれているので
「とりあえずそれを読んで、まず自分で考えてみて!」と
言えるからです。
もちろん、パーフェクトな一冊、と言うわけではないですが・・・

あとは、春秋社から出ている、園田高弘校訂版
カワイから出ている、角野一朗校訂版もおすすめです。
(カワイの本↑楽曲解説や奏法解説、とてもいいことが書かれています。)

手引書として
ショパンから出ている バッハインヴェンション、分析と演奏の手引き
(小鍛冶邦隆・中井正子編)もとても細かく分析がしてあり、お勧めです。
      ↑ただしこれは、インヴェンションのみ・・・シンフォニアはありません。

あと、ムジカノーヴァ社から出されている
ムジカノーヴァ ピアノレッスンシリーズのインヴェンションとシンフォニア
 (前回のブログ内の写真、前の列の右端の白い本)
これは各校訂版やレコードの演奏の速度比較など
細かくいろいろな面から研究されており、かなり重宝しています。
・・・が、ずいぶん前に買った本なので、もう廃版になっているかも・・・

ですがここに書きました校訂版も手引書も
どれ1つとして同じことが書いてあるのもはありません。
フレージング、指使い、装飾音・・・すべて違います。

それをあれこれにらめっこしながら
「自分の演奏」を作り上げていくのが大事かと思います。

あと、CDですが・・・
田村宏、エッシェンバッハ、シフ、グールドなど
持っていますが、これもそれぞれ個性豊かです。

私が一番好きなのは、何といってもアンドラーシュ・シフ!
インベンションって、こんなに美しかったのか、と思わせてくれます。
ただし、コンクールでこれのすべてを参考にしてしまうと・・・ちとまずいかも・・・(汗)

チェンバロはグスタフ・レオンハルトを持っています。
これもお勧めです!
ピアノで弾く前に、一度はチェンバロの演奏を聴いてみることは
とても大事かと思います。

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