永遠のマリアカラス

2003.12.1

この映画のことを知った時から
「行きたいな~」と思っていたんだけど・・・

ん?広島では上映されない・・・びえ~ん(;-;)・・・
なんで、なんで???
やっぱり広島は田舎なんだぁ~~!

と思っていたら、やっと先月後半から上映されました。

「シネツイン」という街中にある、とっても小さな小さな映画館です。
でも椅子も広くてふかふか、小さなテーブルも付いてて
なかなか快適な映画館なんです。

見たかった映画がお気に入りの劇場で上映される・・・
これはとっても嬉しい~~!
と言うことで、昨日夫と見に行ってきました。

で、内容ですが・・・

海運王オナシスと恋に落ちて、絶頂期にオペラの舞台から去ったカラス・・・
その後美声も失い、オナシスも失い、パリの自室で
薬を頼り、失意の日々を送るカラスに
「カルメン」を映画化すると言う再起の話しが舞い込み・・・

今から見られる人もいると思うので、
あまり詳しくは書けないのだけれど・・・

とにかくこの「ファニー・アルダン」という女優さんが素晴らしい!
怠惰な生活を送っていたシワの目立つ中年の女性が、
再起にかけ、見る見る間に輝きを取り戻し、美しく変身して行きます。

マリア・カラスをタイムリーに知らない人(私も・・・)には
この人自身がカラスに見えてくる・・・

で、全編に流れるカラス自身の歌声もすばらし~~い!
(思わず帰りにCD買って帰りました・・・)

劇中劇の「カルメン」がまた圧巻!
舞台装置その他、すごいです!
(それにしても今年は、ヴェローナのカルメン、徳島でカルメン
またまたこの映画でカルメン・・・カルメンな1年(?)でしたわい・・・(^o^;)

いくつか心に残るシーンがありました。

カラスが自宅で、全盛時代の自分のレコードをかけ
その曲を口ずさみながら泣き崩れるシーン・・・

そして最後にこの再起の仕掛け人、ラリーとカラスが
公園で語り合うシーン・・・

「私達普通の生活をしていたら、もっと幸せになれたかもしれないのにね」・・・

「外に出るのは嫌い」と言っていたカラスが
「公園を少し散歩して帰るわ・・・」と歩き出すシーン・・・

老いを静かに受けとめ、
尚且つ真っ直ぐに生きることの大切さを教えてくれる映画でした。

私は恐怖映画も苦手なら、ばりばり特撮でテンポの早い映画もだめ・・・

こういう映画が好きだな~・・・

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