大往生・・・

2006.2.19

先週の16日木曜日に
私の祖母が亡くなりました。

昨年6月に100歳の誕生日を迎えた祖母です。

昨年までは、お世話になっている施設内を
車椅子で走り回っていました。
お見舞いに行ってもまず部屋にいることはなく
食堂の大きなテレビの真ん前に陣取って
熱心にテレビ観戦していました。

今年に入ってからは体調を崩して寝たきりでしたが
それでも食事は
「これはうまいの~。これは・・・うまーない!」
とわがままを言いながら、食べさせてもらっていました。

亡くなった日も前日の昼はしっかりと食べ、
夕方までもとても元気だったそうです。

その数時間後、あら?おかしいな?と思っていたら
すーっと眠るように旅立ったということでした。

うちの祖母が生まれ、育った山口の沖家室島は
長寿で有名で「大往生の島」と言われている島です。

やはり祖母も「大往生」でした。

幼い頃からおばあちゃん子だった私と姉は
長い休みにはいつも祖母のところに行っていました。

その当時は、その沖家室島にも
その1つ手前の周防大島にも橋が架かってなく
我々は広島から鉄道に乗り、
大島に渡るフェリーに乗り、
島ではバスに乗り、もう1回そのバスも乗り換え
そのあと沖家室島への渡船に乗り・・・
片道約5時間もかけ、
子供2人だけで祖母のところまで行っていました。

祖母はいつも「よー帰ってきたの~」と
笑顔で出迎えてくれました。

農作業でがさがさになっている
祖母の手にさすってもらうのが気持ちよくって
私と姉はいつも祖母を挟んで両側に寝て
「背中さすって~~!」とせがんでいました。

祖母は右を向いたり左を向いたりしながら
私たちが寝るまで背中をさすってくれていました。

他にも・・・祖母との思い出は、数え切れません。

たくさんの孫やひ孫、そして
たくさんの島の人たちに見送られて、
島の土に返って行きました。

あの世では、私の母や大勢の人たちに
「ま~~、やっと来たわね。のんびりしてたのね~」
と言われていることでしょう。

100歳まで元気に生きた祖母・・・
私の誇りです。

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