2006年06月17日の一覧

嬉しい知らせ・・2つ・・・

先々週の金曜日のことです。

レッスンにやってきたYちゃん、
なんと顔が傷だらけでした。

学校の帰り、男の子に追いかけられ転倒、
怪我をしたと言うのです。

顔だけでなく、手も痛いと言います。
見ると右手の親指の付け根あたりがうっすら腫れていました。

ぽろぽろと涙を流すYちゃん・・・
でも私は痛くて泣いているのではない、と思いました。

Yちゃんは今月末と来月初め
ピティナ・コンペティションにエントリーしています。
コンペに出れないかもしれない・・・その涙だと思いました。

とにかく痛いときには弾かない、
すぐによくなるから、それまでの辛抱だから・・・
翌々日にはステップを控えていましたが
「ステップは痛かったら棄権しなさいね。」と言って帰しました。

次の日はまだ痛くて練習できなかったそうですが、
ステップ会場にはやってきて、立派に演奏してくれました。

たいしたことなくて良かった・・・とほっとした矢先
月曜日にお母さんからメールが入りました。

なかなか痛みが取れないので整形外科に行くと
手首を骨折しているとのことでギブスをされた、と言うのです。

なんとギブスが取れるまで2週間とのこと・・・!

昨日レッスンにやってきたYちゃんは
右手首から指の付け根まで
がっちりギプスをはめられていました。
まったくピアノを弾ける状態ではありません。

でもYちゃんはコンペ参加をあきらめてはなく
「左は練習してきました」と言うのです。

でも・・・このまま2週間ギプスを付けていたら
今月末のコンペはおろか、来月の頭も無理では・・・

お母さんに「お医者さんにピアノのコンクールがあることを
言ったのですか?」と聞くと、
びっくりするような答えが返ってきました。

そのお医者さんは激怒され
「そんなもん親のエゴだ。」とか
「ピアノでめしを食ってるわけじゃないだろう」と
言われた、と言うのです。

唖然としました。

このお医者さんが、
Yちゃんの何を知っていると言うんだ!

Yちゃんは親が無理やりコンクールに出そうとしたのでもなんでもない。
本人の意思で参加を決め、曲も決め、ずっと頑張ってきたのです。

昨年、地元のコンクールもコンペも
どちらも本選に進んだけれど
本選では賞に届かなかったYちゃん・・・

どうして?と言う質問に
私は図を書きながら説明した記憶があります。

Yちゃんは良く頑張ったよ。
でもね、コンクールに出ると決めてから頑張ったよね。
本選で賞に届く子達はね、コンクールに出ると決める前
その前の年の秋とか冬とかね、そんな時も毎日きちんと練習してるんよ。
違いが出てくるのは仕方ないと思わない?

Yちゃんはその私の話をとてもよく理解してくれ
昨年コンクールが終わってからも
自分がしなければいけない課題をコツコツと良く頑張ってくれました。

そして3月の発表会も、周りが驚くほどの演奏をしてくれました。

課題曲が発表になってからは
難しいところ、弾きにくいところはすぐに
メールで質問してきました。

自分の頭で考え、自分で工夫しながら
一生懸命課題と取り組んできたのです。

それを・・・親のエゴ?
何を根拠にそんな言葉が出るのでしょうか・・・

それも「手首の骨折」と言うだけで
何がどう折れているのか、詳しく説明もないと言うのです。

さっそく私は、病院を替わる事をお母さんに勧めました。

固定させてりゃ治る・・・素人でも考えられる治療です。
彼女の今の状況を理解した上で、治療してくれるお医者さんが
きっといるはずです。

さっそく夜、知り合いのピアノの先生に電話しました。
その先生のご主人は整形外科医です。

彼女の子供さんたちも、
ずっとピアノのコンクールで優秀な成績を収めてこられたので
きっとコンクールに出る子供たちの気持ちは理解してくださるはず・・・
何より、コンクールに出る子供を持つ親の気持ちも
誰よりもわかって下さる・・・

間違っても「親のエゴ」なんて言わないはずです。

もちろん、その先生にも「出ないほうがいい」と言われたら
もう諦めようね、とはYちゃんには告げました。

今日そのお医者さんのところに行き、
その帰り、Yちゃんとお母さんは我が家に立ち寄ってくれました。

なんとあの、でっかいギプスは取ってもらっていました。

少し手首にひびが入っている状態だけど
もうピアノを練習しても差し支えない、と言われたと言うのです。
コンクールも出ても良い・・・と・・・

少し痛むかもしれないけれヌ、痛みも次第に取れてくるから・・・
とのことでした。

Yちゃんはとっても嬉しそうでした。

結果より何より、
とにかくステージに立たせてあげたい、と言う思いが強かったので
本当にほっとしました。

Yちゃん、きっと帰ってすぐに、
ピアノに向っていることでしょう。
ピアノを弾ける喜びをかみ締めながら・・・
本当に良かった!!

お医者さんと言ってもいろいろです。
お医者さんだって神様じゃない・・・

セカンド・オピニオン・・・
大切なんだなーと言うことを、今回実感しました。

それからもう1つ嬉しい知らせが・・・
中国ユースコンクールに参加したMちゃんのお母さんからのメール・・・
見事金賞を受賞したとのことです。

小1,2年生の部、1年生の金賞受賞者は
たったの2人だったとか・・・

すごいね!Mちゃん!
おめでとう~~!

この勢いで、あすのC級出場の2人も
一気に突破して欲しいものです。

あ・・・ついでに・・・
明日の夜の・・・日本代表も!(笑)

2006年06月17日 | この記事のみを表示 | 5.生徒のこと, 8.未分類 | コメントは受け付けていません。