ピアノ奏法

2003.11.4

今日は広島在住のピアニスト、K先生の
「ピアノ奏法とその指導法」と言う講座に行って来ました。

ピアノの椅子の座り方から始まって、姿勢、体の重心をどこに置くか、
低音部、高音部を弾く時の重心移動、脱力のこと、手の支えのこと、
「重力奏法」のこと、fとffの弾き分け方
またインベンションなどをどういう手順で練習させるか・・・
などなど、短い時間でしたが、盛りだくさんの内容でした。

私よりもうんとお若いK先生・・・

彼は、こんな事を言っては大変に失礼になるかもしれないのですが、
天才肌、とか、ピアニストになるために生まれたような人・・・
と言う感じではなく、ここまでに来られるまでに、
努力に努力を重ねてこられた人・・・と言う気がします。

だからこそ、本当によく勉強されておられるのがよく伝わってきて
講座の内容も、とてもわかりやすいものでした。

指導者としてはまだまだ・・・と言っておられたけれど、
これから指導者としても、伸びていかれる方だと思います。

私としては、この手の勉強はとても好きなことの1つなので
特に「目からウロコ」というものではなかったのですが、
「なるほど、こういう風に指導すると、生徒にはわかりやすいのか・・・」
「こういう言い方をすればいいのか・・・」などなど
たくさんのアイディアを頂くことができました。

それにしても・・・今日のこの講座、
周りは広島でもベテラン・・・と言われる先生方ばかりでした。

お若い先生は・・・ほとんど見当たらない・・・
最近どんな講座にいっても、そんなことを思います。

お若い先生方は、どうして出てこられないんだろう・・・

これから長い長い講師生活、1つでも吸収できるものがあれば、
それがずっと先のレッスンにも役立つことになるのに・・・

以前電子オルガンをしていた時、
師事していた先生(ちょっとその世界では名の知れた方・・・)
が言っておられたことを思い出しました。

「ずっとずっと音楽の勉強してきてね、1番わかって来た事は
『自分が何も知らない』ってことなのよ。」

そうかもしれません・・・

お若い先生方も、「何も知らない」ことを知って欲しい・・・
そして、いろいろなことに貪欲になって欲しい・・・と思うのです。

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