チャイコンJr.

2004.3.19

水曜日からレッスンをお休みし、
倉敷で開催されている
「第5回 若い音楽家達のチャイコフスキー・国際コンクール」
に行って来ました。

これは3月7日から開催されていたのだけれど、
私が行ったのは、17日のマスタークラスレッスンと
18日のファイナル1日目です。

マスタークラスレッスンは、くらしき作陽音大のホールで行われました。
惜しくもファイナルには残れなかったけれど、
2次まで進んだ、日本人2名とウズベキスタンの男の子のレッスンでした。

今回のコンクールの審査員である
ウラジミール・オフチニコフ先生・・・とっても長身の素敵な先生です。

レッスンの内容は、とても楽しく、わかりやすく、
「さすが!」と言った感じです。

「メロディーはどこにある?」
「そのメロディーの音はどこに向かっているの?」
「ピアノは鍵盤を打つ楽器だけど、どうやったら流れるように聞こえる?」
「コントラストはきちっと付けてね。」
「楽譜を、ピアノを弾かないで、しっかりと見なさい。」・・・

これらはピアノ教師なら誰でも言うようなことだけれど、
それをどのくらい真剣に生徒に伝えているか、
どのくらい生徒がそれを受け止めて実践しているか・・・

また楽曲に対する理解、その生徒の出す音に対する厳しい耳、
また生徒に理解させる語彙の豊富さ・・・
名教師と言われる人の秘密が
少しだけ覗けたような気がしました。

次の日は、リンクをさせていただいている
岡山のばっは先生と合流・・・
一緒に市立美術館に「チャイコフスキーの家博物館展」を見に行き、
ランチを食べながらぺちゃくちゃ・・・

同年代と言うこともあり、
初めてお会いしたとは思えないほど意気投合し、
いろいろな話に花が咲きました。
(この場を借りて・・・ばっは先生、ありがとうございました~!)

で、夜は待ちに待ったファイナル1日目です。

ウクライナ、アメリカ(アジア系)、中国、
日本からのファイナリストがそれぞれ
サンサーンスの第2番、ラフマニノフの第2番
ショパンの第1番、チャイコフスキーの第1番のコンチェルトを弾きます。

一晩でこれだけの超有名なコンチェルトを聞くのはもちろん初めて!
やっぱり来てよかった~~!

噂には聞いてたけれど、
どの参加者も、中高生とはとても思えない
素晴らしいテクニック、音楽性の持ち主です。

この2週間、このコンチェルト以外のたくさんの曲を
1次、2次予選で弾いてきて、尚且つこの演奏・・・
やっぱり只者ではないです・・・この子達・・・

印象深かったのは、中国からの可愛い小柄な女の子・・・
上半身、腕をとてもとてもしなやかに使い、
色彩がとても豊かです。

また日本からのただ1人のファイナリスト、N君も
やや出だし緊張気味だったものの、
次第にテンションが高まり、確固たる演奏で堂々とオケと渡り合い
感動的なチャイコフスキーを聞かせてくれました。

ただちょっと残念だったのは、オケが
「うん?」というところが各所にあったことです。
「ロシア・シンフォニー・オーケストラ」って言うから
期待してたのになー・・・

ヴァイオリン、チェロのコンチェルトと連日続き、
お疲れだったんでしょうか・・・
それともペレストロイカ以降、やっぱり腕のいい音楽家は
ロシアを離れて行っちゃったのでしょうか・・・

ま、とにかく、才能あふれる各国からの若き音楽家の演奏を
しっかりと楽しませて頂きました。

で、最後に一番思ったこと・・・

コンクールって、参加するよりも、参加させるよりも
観客として客席から聞いて、
あとでごちゃごちゃ勝手な批評をするのが
一番お気楽で楽しいってことです!(=^_^=)

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