祖母

2004.5.6

島に暮らす祖母・・・
子供たちが巣立ったあとも、
絶対に誰の世話にもならない、とずっと島での1人暮らしを通しました。

今は体が不自由になり、
島の老人保養施設に入っています。

島に帰る時には、まずその祖母に会いに行きます。

少し痴呆気味になってきたのだけれど、
私のことはすぐにわかってくれます。

今回会いに行ったら、あいにく昼食の最中でした。

車椅子を押してもらって食堂まで行き、
みんなと仲良く、大きな丸いテーブルを囲んで
昼食を取っていました。

入り口のところから見ていると・・・
美味しそうによく食べてるな~・・・

近くに行くと、やっぱり今回もすぐにわかってくれました。

「おりょ~、きくえちゃん、よー来てくれたの~・・・」

そして・・・
そのあとは、一切料理に手を出さなくなってしまいました。

「きくえちゃん、これうまいで。食べてみ!
 これは箸つけとらんから・・・
 わしはもうお腹一杯・・・はよ食べ!」

私がいくら「もう私は食べてきたよ。」と言っても
聞きません。

私に食べさせようと必死です。

戦中戦後の食糧難の時代・・・
女手1つで、食べ盛りの子供4人を育ててきた祖母です。
お腹をすかせた子供たちに、少しでも実になるものを食べさせたい・・・
そればかり考えて、必死に生きてきたんだと思います。

それが、いくつになっても抜けないんだろうな~・・・

胸が詰まりました。

でも、元気にばくばく食べているところが見れて、
よかった!

この調子なら・・・うんうん、大丈夫!

祖母は来月99歳です。

100まで楽勝だね~~~! おばあちゃん!

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