「音色の芸術」

2004.11.10

昨日は、このHP内でも紹介した
藤澤克江先生の「音色の芸術」と題された
セミナーがありました。

会場は、ぎっしりの人、人、人・・・
四国や山陰など、遠方からも
熱心なピアノ教師の皆さんが
受講に来て下さいました。

「HPを見て来たんですよ。」と
何人かの先生に声をかけていただき・・・
うわ~、嬉しい~!

内容は、4期「バロック」「古典」「ロマン」「近現代」
それぞれの楽曲を、どんな音色で、どう演奏することにより
よりその時代の作品としての良さを再現できるか・・・
と言うもので、
大型プロジェクターで細かい指の動きを映し出したり、
ピアノのハンマー模型を使ったり、
大変に具体的でわかりやすいものでした。

「作品は、過去の作曲者からの手紙なんです」
と言う先生の言葉・・・
なるほどな~・・・

我々は、その貴重な手紙を読みながら、
過去の時代に思いを馳せ、
今の言葉でどういう風に再現するか・・・

クラッシックの勉強の楽しさは
そういうことなのだろうなーと思いました。

その後、先生との昼食会のあと、
私のレッスンの時間でした。

今回は、発表会の講師演奏の準備に忙しく
先生のレッスンの課題ははっきり言って準備不足・・・

まあ、先生もセミナーのあとだから
軽く流されるレッスンだろうな~・・・なんて思っていたら
とんでもなく大間違い!!

いつもにも増してすごいパワーで
本当に一音一音「考えない音は出しちゃだめ!」
と、私の手、指を握り締め
渾身の力でレッスンをして下さいました。

私は大量の汗と同時に・・・涙・・・

昨日東京から来られ、
夜遅くまでセミナーの打ち合わせ、
今朝も「5時半に起きたの」と言っておられました。
午前中はまたセミナー準備に本番・・・
どんなにかお疲れになったろうかと思われますが、
全く手を抜かないレッスン・・・

私のような、いい加減なバカチン生徒(?)のために
ここまでして下さるなんて・・・
懺悔と感動の涙でした。

本当にこの先生に出会えてよかった・・・

来年はまたドイツからの招きで
向こうでセミナー開催のため向かわれるとか・・・

恐るべし!
御年88歳の藤澤先生!

ピアノ教師として、1人の女性として、1人の人間として、
この先生に、ほんのちょっとでも近づきたい・・・
そう思った1日でした。

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