R君・・・

2006.7.12

現在、高校1年生のR君・・・

小学校の高学年の頃でしょうか、
ブルグミュラーレベルの曲が
どうやっても進まない・・・
手を変え、品を変えしても
「こんな曲やりとーない」光線がビシバシ・・・

こんな時の最終兵器は「ポピュラー」です。

彼の気に入りそうな曲をいくつか用意し
「今度、こんなの弾いてみる?」と聞くと
それがとてもお気に召したようで、
練習も良くして来てくれるようになりました。

中学生になり、塾やクラブで忙しくなってきても
「辞めたい」ということも一度もなく、
月2回のレッスンですが
高校受験のときも、全くお休みせず通い続けてくれました。

ステップにはいつもポピュラー曲で参加・・・

この6月には
「ウィ・アー・オール・アローン」と「イマジン」を弾き、
とても良い評価を頂きました。
加えて継続表彰の5回もゲット!

そんなR君、
ステップが終わってさあ次は何にする?と聞くと・・・
「先生、俺ショパンのワルツは無理かねえ・・・」

大阪の石嶺先生も以前、HP内に書いておられましたが
ポピュラーを「もういい!」と言うほど弾くと
決まってみんな「クラシックが弾きたい!」と
言い出すんですよね~・・・

しめしめ・・・R君もそう言う時期が来たか!

「無理じゃないよ。何が弾きたい?」と聞くと

「ステップで誰かが弾きよった。ラ~~ララララララ~~~あの曲・・・」

「おー!69の2ね。無理じゃないよ。じゃ、今度弾いておいで」

楽譜を探そうとすると
「楽譜、家にあるけー・・・」

そして昨日大事そうに抱えてきた楽譜は
とっても懐かしい表紙の「ショパン ワルツ集」でした。
価格は・・・400円!

「これ、お母さんの?」と聞くと・・・「うん」

で、その楽譜、OP.69-2だけに書き込みがありました。

なるほど~・・・
ステップの時にお母さんが「あ、これ昔弾いた!」と言うのを聞いて、
よし、今度は自分が弾いてみよう、と思ったのでしょう。

1ページですが頑張って譜読みし、
ペダルもつけて両手で弾いてきてくれていました。

「これ、早く弾けるようになってお母さんに聞かせてあげんとね。」
と言うと、にっこり・・・

みんな何だかんだ言っても
お母さんのことが好きなんだなー・・・

心がほんわかする瞬間です。

ブルグミュラーあたりで
にっちもさっちも行かない生徒でも
こんなピアノの楽しみ方もある・・・
と言うことで、R君のこと書いてみました・・・

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