きっと、よくなる!

2005.4.15

先月の末頃のことです。

レッスンにやって来た○ちゃんとお母さん、
少し様子が変です。

ちょうどこの夏のコンクールにも参加したいと言うことだったので
選曲のことで話を始めたときも・・・
いつもと様子が違います。

どうも気になって、
次の日に○ちゃんの家に電話をかけてみました。

「何かあったんですか?」と・・・

どうやらぼちぼち反抗期にも差し掛かり、
家でもちっともお母さんの言うことを聞かず、
前日のレッスンの前にもちょっとしたバトルがあったのだそうです。

「先生、だめですよ、あの子・・・
 最近私の言うことも聞かないし、ちっとも練習しないし・・・
もうだめですよ・・・」

とっさに私にしては珍しく(?)
お母さんに強い口調で言いました。
「だめだなんて言ったら、
○ちゃん本当にだめになってしまいますよ。」

実はその数日前、夫に
「これ、読んでみたら?」と勧められた本がありました。

本田健という人の「きっと、よくなる!」と言う小冊子です。
(宗教の本ではありません!(笑))

その本に書いてあったことを、
○ちゃんのお母さんに話しました。

人生は、きっとよくなる。
よくなるようにできている・・と言うことです。

たくさんの人に
「あなたにとって、今迄で最悪なことは何ですか?」
と訊ねると、いろいろな答えが返ってくるそうです。
リストラ、離婚、病気・・・などなど・・・

でも多くの人が、
「その最悪のことが、長い目で見れば
 今の幸せに繋がっている」と思っているのだそうです。

最悪なことほど、人生を好転させるきっかけになる。
と言うことです。

大切なことは「きっと、よくなる!」と信じること・・

子供に対しても、同じだと思うのです。
きっとこの子はよくなる!と信じること・・・

「私は○ちゃんのこと、だめだ何て全然思わない。
 絶対もっともっとよくなると信じてる。
 お母さんも信じてあげてください。
 お母さんが一番信じてあげなくって誰が信じるんですか? 
 反抗期なんて、人間として正常に成長してる証拠じゃないですか。」・・・・

その後○ちゃんのお母さんと、その話はしないのだけれど
少し表情が和らいで来られたような気がしています。

先日のレッスンでは、
珍しくお母さんが付いてこられなかったので、気になって
「あれ?またお母さんと喧嘩した?」と○ちゃんに訊ねると
「ううん!違う違う!今日はちょっと用事があるだけ。」
とニコニコ笑いながら答えてくれました。

何があろうとも、
お母さん(もちろんお父さんも!)には
子供のピアノの一番のファンであって欲しいです。
2番目のファンは、私です。

「きっと、この子は良くなる!」

真のファンは、ずっとずっとそう思い続けるんです。

「きっと、よくなる!」
みんなみんな、必ず良くなります!

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