公開レッスン

2005.6.18

昨日は
ポリス・ペトルシャンスキー教授の
公開レッスンに行って来ました。

ペトルシャンスキー教授はピアニストでもあり、
あの、イングリッド・フリッターなどを輩出し注目を集めた
イタリア イモラ音楽院の教授でもあります。

まる1日行われた公開レッスンの中、
私はショパンのバラード第1番と、
リストのバラード第2番の部分のレッスンを聞いて来ました。

狭いピアノのショールーム内で行われた公開レッスンですが、
遠方からもたくさんのピアノ教師が詰めかけ、熱気ムンムン・・・

その上先生の「エアコンの音が気になります」の一言で
クーラーも切られ、サウナ状態の中でのレッスンでした。

演奏者のレベルも高かったけれど、
やはり先生のレッスンも素晴らしいものでした。

曲、またその曲のある部分に対して
イメージをどう捉えるか、と言うことの大切さ、
そして細部に渡っての大変に細やかなアドバイス・・・

時には奏者にご自分の腕をつかませて
「この音は・・・こう、腕の筋肉も使って・・・ね。
 次の音は・・・緩める。
 その次は・・・こう、また筋肉を使って・・・」

一音一音、肉体をどう使ってその音を出すかを
ご自分の体を使って説明なさるのです。

ショパン1番のバラードの冒頭7小節だけで、
どれほど時間を使われたことか・・・

一言一言が心に残る、素晴らしいレッスンでした。

一流を育てている指導者の共通すること・・・
何と言っても引き出しの多さ、語彙の豊富さ、
そして絶対に手を抜かない確固たる態度・・・

大いに勉強になりました。

それにしても・・・
私はレッスンの都合で午前中だけで帰ったけれど、
公開レッスンは午後7時まで続いたようです。

あの暑さの中・・・すごい!

やはり最終的に、指導者に必要なのは・・・
体力かもしれません。

8.未分類 | コメント

Comments are closed.